「グラインド中にキングピンが引っかかって転ぶの、もう嫌だ…」そんなスケーターの声から生まれた注目のトラックブランドがSLAPPY TRUCKS(スラッピートラック)です。
今回は、スケート歴10年&ブランク15年の筆者が実際に使用して感じたレビューを中心に、各モデルの特徴、使い心地、他ブランドとの違い、そしてどんなスケーターに合うのかを詳しく紹介します。
「INDYやACEと比べてどう?」「グラインドって本当に引っかからないの?」そんな疑問をスッキリ解消したい方に向けた記事です。
初めまして。「気になる情報発信局」を運営している好太郎と申します。スケート歴は10年、ブランクが15年あります。
若い時と違って体力は落ちたけど、お金に少し余裕ができたおじさんがスケートボードのパーツを色々試してみて、自分なりの感想を述べるコーナーです。
また、スケートボードに関する口コミ評判の情報収集を行い、みんなの気になる事や知りたいことを記事にしています。
SLAPPY TRUCKSとは?
SLAPPY TRUCKS(スラッピートラック)は、長年スケート業界の裏方として活躍してきたマイク・シンクレアによって立ち上げられた、比較的新しいスケートトラックブランドです。
このトラックは、パンデミックの最中に開発がスタートしたというエピソードがありまして、自宅でスケートを研究しながら「既存のトラックの不満点」を一つずつ解消していったという、かなり気合の入ったプロジェクトなんです。
特に注目すべきは、グラインド時のキングピンの引っ掛かり。これ、スケーターなら誰でも一度は感じたことあると思うんですが、縁石やカーブレールを攻めてる時に「カッ!」ってあの嫌な音と感触……。
SLAPPY TRUCKSはそこに着目して、キングピンの高さや位置、さらには形状までも改良。引っ掛かりにくく、滑らかにグラインドができるよう設計されてるんですよ。
このブランドの名前「SLAPPY」自体が、縁石などに助走なしでガツッと当て込むスラッピーグラインドから取られていることからも、その姿勢がよく伝わってきます。
つまり、トリックの実用性を突き詰めたトラック、それがSLAPPY TRUCKSなんです。
ブランド紹介
SLAPPY TRUCKSを語る上で外せない人物が、マイク・シンクレア(Mike Sinclair)です。スケート界ではかなり有名な存在で、これまで多くのブランドのチームマネージャーや製品開発に関わってきた、いわば「縁の下の力持ち」的存在です。
そんな彼が「自分が本当に乗りたいトラックを作る」という想いで立ち上げたのが、SLAPPY TRUCKS。スケーター目線で“こうだったらいいのに”を形にしたプロダクトです。
ブランドの立ち上げはコロナ禍の真っただ中。世の中がストップしていたあの時期に、時間をフル活用して構想から設計まで細かく詰めていったそうです。3年以上にわたる研究開発を経て、ようやく2022年頃から本格的に市場に出回り始めました。
ちなみに名前の由来でもある“SLAPPY(スラッピー)”は、縁石などに向かって助走なしでそのまま当て込んでグラインドするトリック「スラッピーグラインド」から取られています。このネーミングからも、「スタイル重視で攻める」スケーター向けのスピリットが感じられますよね。
現在はアメリカ国内でジワジワと人気を集めていて、入荷してもすぐ売り切れるほどの注目度。Indy(インディペンデント)やACE(エース)と比べても遜色ない、むしろ新しい風を吹かせる存在として期待されています。
トラックの特徴
SLAPPY TRUCKSの最大の魅力は、ターン性能とグラインド性能の両立にあります。「動きが良くて、グラインドもスムーズ」っていう理想、ぶっちゃけ難しいんですけど、それを実現してるのがこのトラック。
まず、ターン性能。これはかなり反応が良いです。INDYよりもよく曲がるって声も多いですね。ブッシュやジオメトリの設計にこだわってるおかげで、少しの体重移動でスッと曲がれるフィーリングが味わえます。
それに、ベースプレートとハンガーのバランスも絶妙で、クイックな動きが欲しいストリート系にも、グッと構えて乗りたいボウル系にもハマる感じです。
次に、グラインド性能。これが本当に素晴らしい。キングピンが当たりにくい設計で、グラインド中の「引っかかるあの嫌な感じ」がかなり減ります。
これは、ハンガーとキングピンのクリアランスが他社より広めに設計されてるからで、特にスミスグラインド、ハリケーン、フロントフィーブルあたりでその良さが光ります。
さらに、INVERTED KINGPIN(逆さキングピン)モデルでは、キングピンのトップ部分が丸くなっていて、万が一触れてもスムーズに逃がしてくれる形状。ルックスも崩さず、機能面もしっかりカバー。
ブッシュも中空タイプが使われていて、軽量化にも成功してます。ざっくりですが、通常モデルと比べて20g程度軽いってのは、ちょっとしたステアでの差になりますよ。
ざっとまとめると、
- 反応の良いターン性能
- 引っかかりの少ないスムーズなグラインド
- 軽量で攻めやすい構造
この3点をしっかり押さえてるのが、SLAPPY TRUCKSの最大の武器です。
グラインド性能をデータで見る:「Slappy Angle」とは?
「グラインド時にキングピンが引っかからない」というSLAPPY TRUCKSの特長は、実はちゃんとデータでも証明されています。
以下の表は、各ブランドのトラックがどれだけキングピンの引っかかりを防げる設計になっているかを示す比較データです。ポイントは「Grind Clearance(クリアランスの高さ)」と「Slappy Angle(接触角度)」。
トラック | グラインドクリアランス (mm) | Slappy Angle (°) |
---|---|---|
SLAPPY INVERTED KINGPIN | 9.0 | 20° |
SLAPPY CLASSIC | 6.3 | 15° |
VENTURE HIGH | 5.1 | 14° |
ACE AF1 | 5.3 | 11° |
INDY MID 11 INVERTED | 6.3 | 9° |
INDY STAGE 11 | 3.9 | 8° |
THUNDER | 3.8 | 7° |
VENTURE LOW | 1.8 | 1° |
このデータを見ると、SLAPPYのINVERTEDモデルがどれだけ「引っかからない」ように作られているかが一目瞭然です。最も高いクリアランス(9mm)と最大の接触角度(20°)を誇っており、他社トラックを圧倒しています。
これはスミスグラインドやフィーブル、ハリケーンといったトリックでの「ガッ!」という引っかかりを極限までなくしてくれる設計。データでも、体感でも、その違いを実感できます。
このような視覚的なスペック比較ができるのは、SLAPPYならでは。しっかり研究開発されてるトラックって、こういう部分からも信頼できますよね。
SLAPPY TRUCKSの種類と選び方
SLAPPY TRUCKSは、見た目はシンプルだけど、実はしっかり種類が分かれていて、自分のスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、デッキサイズに合わせたトラック幅の選び方と、ライディングスタイルに応じた高さの違いについて解説します。
サイズの選び方
まず最初にチェックしたいのは、自分のデッキ幅に合ったトラックサイズを選ぶこと。これはどのブランドでも共通して言えることですが、SLAPPYももちろん例外ではありません。
おおよその対応表を載せておきます:
トラックサイズ | 対応デッキ幅 | トラック幅(mm) | 重量(g) |
---|---|---|---|
7.75 | 7.5" - 7.75" | 130mm | 347g |
8.0 | 7.8" - 8.125" | 136mm | 354g |
8.25 | 8.25" - 8.5" | 143mm | 361g |
8.5 | 8.5" - 8.75" | 149mm | 368g |
8.75 | 8.75" - 9.0" | 156mm | 375g |
9.0 | 9.0" - 9.25" | 162mm | 382g |
9.25 | 9.25" - 9.5" | 168mm | 389g |
このように、SLAPPYはかなり細かくサイズ展開されています。8.0や8.25といったメジャーサイズはもちろん、大きめデッキに対応したサイズまでカバーしているので、オールドスクール好きやビッグセッターにもありがたいラインナップです。
基本は、デッキの幅とトラックのハンガー幅ができるだけ近いものを選ぶのがポイント。細すぎるとバランスが不安定になり、広すぎるとターン性能が鈍くなります。
サイズと重量の一覧チャート
より具体的に選びやすくするために、SLAPPY TRUCKSが提供している各モデルのサイズ別スペックを表にまとめました。
インチごとの幅、標準/Lowの高さ、そしてClassic・Hollow・Lows・Lights各モデルの重量です。
サイズ (インチ) | 幅 (mm) | 高さ (標準 / Low) | Classic 重量 | Hollow 重量 | Lows 重量 | Lights 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|
7.5 | 123.5 | 53.9 / 50.0 | 359g | 340g | 329g | 323g |
8.0 | 136 | 53.9 / 50.0 | 374g | 354g | 343g | 337g |
8.25 | 143 | 53.9 / 50.0 | 381g | 361g | 360g | 344g |
8.5 | 149 | 53.9 / 50.0 | 388g | 368g | 357g | 351g |
8.75 | 156 | 53.9 / 50.0 | 395g | 375g | 364g | 358g |
9.0 | 162 | 53.9 / 50.0 | 402g | 382g | 371g | 365g |
9.25 | 168 | 53.9 / 50.0 | 409g | 388g | 376g | 370g |
9.5 | 174 | 53.9 / 50.0 | 417g | 396g | 385g | 379g |
10.0 | 187 | 53.9 / 50.0 | 432g | 410g | 393g | 389g |
11.0 | 202.5 | 53.9 / 50.0 | 462g | 438g | 427g | 421g |
🛠 この表の活用ポイント:
- デッキサイズに合った幅をすぐに確認可能。
- モデルごとの重量差が明確なので、「軽さを重視したい」か「安定感を取りたい」かで選べる
- Lowタイプは50mmの高さで統一されており、クリアランスやセッティングにこだわる人にも◎
🧠 読者への補足情報:
- SLAPPYは10インチや11インチといったビッグサイズのデッキにも対応しており、オールドスクールライダーにも嬉しい
- モデルによって30g以上の重量差があり、オーリーやフリップの体感にしっかり影響が出る
このサイズ/重量表を参考に、自分にぴったりなSLAPPY TRUCKSをぜひ見つけてくださいね。
高さの選び方
SLAPPY TRUCKSには、明確に「Low」「High」といった名称はありませんが、全モデル共通で高さは約53.9mmに設計されています。
これは実は、INDEPENDENTのStage 11(Standard)とほぼ同じ高さ。そのため、インディから乗り換えても違和感は少なめです。
Lowタイプ
SLAPPYの高さはどちらかというと「ミッド寄り」ではありますが、低めが好きな人にとっても大きな違和感はありません。
ロープロファイルで足元の感覚をシビアに感じたい人、テクニカルなトリックを重視するストリート派には、このくらいの高さがちょうどいいです。
Highタイプ
逆に、大きめのウィールを履きたい人や、ボウル・ランプ系のスケーターは、1/8インチのライザーパッドを入れて調整することで、High寄りのセッティングも可能。
この調整の自由度が、SLAPPYの良さでもあります。
どちらを選ぶべき?
ズバリ、使うウィールサイズと滑るフィールドで決めましょう。
- ウィールが52mm以下 ⇒ そのままノーライザーでOK(Low寄り)
- ウィールが54mm以上 ⇒ 1/8ライザー推奨(High寄り)
アール系やパーク中心なら高さを出した方が安定するし、ストリート派ならそのままでOK。使い方次第で調整しやすいのも、このトラックの魅力です。
実際に使ってみた
ここからは、実際にSLAPPY TRUCKSを自分で使ってみた感想をシェアしていきます。インディやベンチャー、ACEなど、これまでいろんなトラックを乗り継いできた中で、このスラッピーはどう違うのか?
自分のセッティングは、デッキ8.25インチ、ウィールは52mm、ライザーなしで、パークとストリートを半々くらいのバランスで滑ってます。そんな環境で感じたポイントを4つに分けて紹介していきますね。
乗り心地とパフォーマンス
まず乗ってすぐに感じたのが、ターンの気持ち良さ。これはマジで驚いた。自分はインディ派だったんですが、それよりもワンテンポ速く動いてくれる感じ。体重をグイッと乗せたときの反応がめちゃくちゃいい。
だからといって不安定なわけじゃなくて、スピードを出しても横ブレしにくい。これってホイールベースがちょい長めに設計されてるからなんですよね。特にパークやボウルを滑る時、スピードに乗っても安定してカーブを描けるのが嬉しいです。
あと、セッティングにもよるけど、ライザーなし・52mmウィールでの相性がめちゃくちゃ良かったです。ストリートメインの人にも間違いなくアリだと思います。
重さと操作性
次に気になったのが重量。軽いです。モデルによってはHOLLOWタイプ(中空シャフト&キングピン)があるんだけど、これが本当に軽くて驚いた。
ちょっとしたステアを飛ぶ時でも足に張り付く感覚があって、オーリーのキレが良くなった印象です。重めのトラックを使ってた人なら、すぐに違いがわかるはず。
しかも、軽いだけじゃなくてターンの応答性も抜群。トリック中のちょっとした軌道修正もすごくやりやすいので、「自分の足にちゃんとついてくる」って感じがします。
耐久性とメンテナンス
SLAPPYは、グラインドにもかなり強い。ハンガー部分の削れ具合がゆるやかで、長持ちする印象があります。
特にグラインドの時、キングピンが当たって削れることがほぼ無いってのがすごい。自分はスミスとかフロントフィーブルをよくやるんですが、トラックが変な引っかかりを起こすこともなかったです。
ブッシュに関しては、気温で多少動きが変わるというレビューもありました。10度くらいの温度差でも、ちょっとタイトorルーズに感じることも。これはある意味繊細な作りってことなので、定期的にブッシュの締め具合をチェックしておくと安心です。
コストパフォーマンス
価格はモデルによって若干違いますが、だいたい8,000円〜10,000円台で買えます。ハイエンドモデルの中では比較的リーズナブルな方。
INDYやACEの上位モデルと比べても遜色ない性能なので、パフォーマンスに対しての価格は十分満足できるレベルです。
しかも、壊れにくい・削れにくいってところで寿命も長いので、トータルで見ればかなりコスパ良いと感じました。
スケーターの口コミ
SLAPPY TRUCKSについては、海外・国内問わずかなり注目度が高まっていて、実際に使っているスケーターのリアルな声がSNSやレビューサイト、YouTubeなどにたくさん出てきています。
以下は、いくつかの代表的な口コミをまとめたものです:
「とにかくターンが軽い!自分はACEを使ってたけど、SLAPPYの方が反応が早くて、しかもクセがないから、すぐ馴染んだ。」
– ストリート系スケーター(Instagramより)
「スミスとかハリケーンのときに、あのキングピンの『ガチッ!』って引っかかる感じがないのが最高。グラインド中もずっと滑らかで気持ちいい。」
– パークスケーター(YouTubeコメントより)
「ちょっと動きすぎるかもって感じる人は、ブッシュ硬めにして少し締めるとちょうど良くなるよ。自分はきつめにしてちょうどいい感じ。」
– ランプスケーター(Twitterより)
「ブッシュが温度で変化するってレビューがあったけど、確かに寒い日はちょっと硬く感じた。だけどそれ含めて“味”があるトラックって感じで気に入ってる。」
– オールラウンド系スケーター(ブログレビューより)
「軽さが神。跳び系のトリックがかなりやりやすくなったし、スライド時も軽快。長持ちするし、コスパもいいからメインで使ってます。」
– ステア・ギャップ系スケーター(ショップレビューより)
このように、滑らかさ・軽さ・ターンの気持ち良さ・引っかかりのなさといった点に対してかなり評価が高いです。
一方で、「動きすぎる」「ブッシュのコンディションが変化しやすい」といった声もあるので、セッティングの調整がちょっと必要な場面もあります。
でもそれって、自分のスタイルに合わせて育てる感じがあって、スケーターとしての楽しみでもあるんですよね。万人向けというよりは、ちょっとクセがあるけど、それを理解すればハマる!そんなトラックだと思います。
価格と購入方法
SLAPPY TRUCKSは、性能の高さと機能性のわりに、比較的手の届きやすい価格帯が魅力のひとつです。ここでは、実際の価格帯や購入時に気をつけたいポイント、さらにどこで買うとお得なのかまで紹介していきます。
価格帯の解説
SLAPPY TRUCKSの価格帯は、以下の通りです(2025年6月現在):
- CLASSIC POLISHED:¥8,140(税込)
- INVERTED POLISHED:¥8,580(税込)
- HOLLOW POLISHED:¥9,900(税込)
- INVERTED HOLLOW POLISHED:¥10,780(税込)
インディやACEの上位モデルが¥10,000~¥13,000程度することを考えると、SLAPPYはコスパが良い部類に入ります。とくにグラインド性能と軽さを両立してこの価格というのは、結構すごいです。
お得に購入するコツ
SLAPPY TRUCKSは、人気があるわりにまだ流通量がそこまで多くないため、ショップによって価格差があることもあります。
以下の方法で、できるだけお得に手に入れることができます:
- ポイント還元を活用:楽天やYahoo!ショッピングなどで購入すれば、ポイントがしっかり返ってくる。
- セール時期を狙う:大型連休や決算セール時は、5~10%引きで販売されることも。
- セット購入割引:トラック単体より、デッキやウィールとセットで買うと割引が効く場合あり。
特にトラック2本セットで買うときは、送料込みかどうかも要チェックです。1本ずつ買って送料が2回分かかるのはもったいないので、まとめ買いがおすすめです。
購入先の紹介
現在、日本国内でSLAPPY TRUCKSを取り扱っている主なオンラインショップ:
- STLESS(エスティーレス):国内正規代理店。入荷情報が早い。
- インスタントスケートショップ:老舗の安心感あり。
- 楽天市場:ポイント還元を活用できる。
- Amazon:在庫数は少なめだがタイミング次第でお得。
一部ショップでは、SLAPPY専用ブッシュやパーツの取り扱いもあるので、セットで購入するのもおすすめです。
なお、海外通販も可能ですが、送料・関税がかかるため、日本国内での購入のほうが安心&お得なケースが多いです。
ST1 Inverted Hollow Lights 特別モデル紹介
SLAPPY TRUCKSの中でも、特に注目されているのがST1 Inverted Hollow Lightsモデルです。
このモデルは、キングピンを逆向きに配置し、さらに中空構造(Hollow Axle & Hollow Kingpin)を採用することで、軽量かつグラインド性能に優れた設計が特徴です。
特徴と進化点
ST1 Inverted Hollow Lights最大の魅力は、やはり逆さキングピン構造(Inverted Kingpin)。
この設計により、スミスグラインドやフィーブルのような技で発生しやすいキングピンの引っかかりを徹底的に回避。トップ部分が丸くなっていて、万が一当たってもスムーズに流れるような構造です。
また、鍛造ベースプレート(Forged Baseplate)を採用している点も見逃せません。これにより従来よりも軽くて強度もアップしています。
中空のキングピン&アクスルも組み合わさり、SLAPPYの他モデルと比べて約20g軽量化。この差は実際にオーリーやフリップ系トリックをやったときに“体感できる軽さ”です。
スペック詳細
ST1 Inverted Hollow Lights のサイズスペック(2025年6月時点):
サイズ(インチ) | ハンガー幅(mm) | 高さ(標準 / Low) | 重量 |
---|---|---|---|
8.0 | 136 | 53.9 / 50.0 | 約337g |
8.25 | 143 | 53.9 / 50.0 | 約344g |
8.5 | 149 | 53.9 / 50.0 | 約351g |
8.75 | 156 | 53.9 / 50.0 | 約358g |
9.0 | 162 | 53.9 / 50.0 | 約365g |
サイズ展開と今後の展開
ST1 Inverted Hollow Lightsは、現時点(2025年6月)で8.0 / 8.25 / 8.5 / 8.75 / 9.0インチを中心にラインナップ。
ベースカラーには、定番のポリッシュ(シルバー)のほか、限定版としてROSE(ピンク系)やGOLDベースプレート仕様なども登場し、デザイン性にもこだわりたいスケーターに好評です。
今後もサイズの拡張や限定カラー、プロモデルの追加などの展開が期待されており、SLAPPY TRUCKSの主力モデルとして注目され続ける存在になりそうです。
実際に使ってみた感想とライダーの声
「本当にグラインドが気持ち良すぎる。フィーブルやハリケーンでキングピンが全然当たらないのが最高!」
– ストリートスケーター
「ちょっと動きすぎる感あるけど、自分はブッシュ硬めにして締めればちょうどいい。軽くて跳び系がやりやすい。」
– パークライダー
どんなスケーターにおすすめ?
このモデルはこんなスケーターに特におすすめです:
- スミスやフィーブルなどのグラインド系トリックが多い人
- 軽いセッティングで跳び系をキレ良くしたい人
- スピードを出しても安定感をキープしたいパークやボウル派
逆に、トラックの反応が良すぎるのが苦手な人は、最初は少し戸惑うかもしれません。ただ、それも調整でかなり対応できる範囲です。
SLAPPY TRUCKS 各モデル紹介
SLAPPY TRUCKSには、使用目的やスタイルに応じて選べる複数のモデルがあります。ここでは日本国内で販売されている主要な4モデルを、特徴とともに紹介します。
1. CLASSIC POLISHED
一番ベーシックなモデルがこのCLASSIC POLISHED。余計な機能を省いたシンプルな作りで、はじめてSLAPPYを試す人におすすめです。
- 価格:¥8,140(税込)
- 重さ:約347g~368g(サイズにより変動)
- 特徴:ノーマルなキングピン配置。グラインド時の安定感あり。
軽くはないけど、そのぶん安定感と耐久性はピカイチ。あえて重めを選ぶスケーターにも支持されている、クラシックな1台です。
2. INVERTED POLISHED
キングピンが逆向き(インバート)になっているモデル。グラインドトリック重視のスケーターに大人気です。
- 価格:¥8,580(税込)
- 特徴:逆さキングピンで引っかかりを減少。トップが丸く、滑りがスムーズ。
「トラックで引っかかって転ぶのが怖い…」という人にも安心して使ってもらえます。
3. HOLLOW POLISHED
中空のキングピンとシャフトを採用し、軽量化に成功したモデル。跳び系やテクニカルな動きが多い人に最適です。
- 価格:¥9,900(税込)
- 特徴:20g程度の軽量化。取り回しの良さが魅力。
とにかく軽いので、少しの差でもトリックの成否に関わってくるって人は試してほしいですね。
4. INVERTED HOLLOW POLISHED
SLAPPY TRUCKSの中でも最高スペックを誇るのがこのモデル。INVERTEDとHOLLOWを組み合わせた、機能全部乗せタイプ。
- 価格:¥10,780(税込)
- 特徴:引っかかりにくい&軽い。プロスペックのトラック。
正直、最初からこれ選んでもいいくらいの完成度。グラインドも跳びもバッチリ決めたいなら、迷わずこれ。
なお、どのモデルも高さは共通(約53.9mm)で、デッキサイズに応じたハンガー幅が用意されています。
他のブランドとの比較
スケートボードのトラック選びって、正直めちゃくちゃ悩むポイントですよね。INDEPENDENT(インディ)、ACE(エース)、そして今回のSLAPPY(スラッピー)――どれも一流ブランドです。
ここでは、代表的な3ブランドの特徴をざっくりまとめて、それぞれどんなスケーターに向いているかを比較していきます。
INDEPENDENT(インディ)
言わずと知れた老舗ブランド。耐久性・安定感・クラシックな重量感が特徴です。
- 安定感:★★★★★
- グラインド性能:★★★★☆
- 重量:重め
- おすすめスタイル:ボウル・パーク・がっつり構えて乗りたい人
昔ながらの「ガッチリした乗り味」が好きな人にハマります。反応はややゆるやかですが、慣れれば「これぞインディ!」な乗り味に。
ACE(エース)
クイックなターンと軽量な作りで、若い世代を中心に人気急上昇中のブランド。
- ターン性能:★★★★★
- グラインド性能:★★★★☆
- 重量:軽め
- おすすめスタイル:ストリート・トリック・軽快な動きが好きな人
ただし、ハンガーの削れが早いという声もあり、グラインドを多用する人は注意が必要かも。
SLAPPY(スラッピー)
新興ブランドながら、ターンのキレとグラインドの滑らかさを両立した注目のトラック。
- ターン性能:★★★★☆
- グラインド性能:★★★★★
- 重量:モデルによって選べる(軽量タイプあり)
- おすすめスタイル:オールラウンド・テクニカル・縁石トリック好き
引っかからないキングピン構造と、逆さ設計による滑らかさはグラインド多用派に特におすすめ。動きすぎると感じる場合はセッティング次第で調整も可能。
比較まとめ表
ブランド | ターン | グラインド | 重さ | スタイル |
---|---|---|---|---|
INDEPENDENT | ★★★★★ | ★★★★☆ | 重め | パーク・クラシック |
ACE | ★★★★★ | ★★★★☆ | 軽め | ストリート・軽快系 |
SLAPPY | ★★★★☆ | ★★★★★ | 軽中量(モデル次第) | オールラウンド・縁石系 |
SLAPPY TRUCKSを選ぶ理由
ここまで読んで「SLAPPYってなんか良さそうだな」と思った方へ、最後にまとめとしてこのトラックを選ぶべき5つの理由を紹介します。
1. バランスの取れた性能
SLAPPY TRUCKSの最大の魅力は、ターンの鋭さと安定感を両立していること。クイックに動くのに、踏み込んだ時の「ブレない感じ」があるので、ストリートでもパークでも安心して使えます。
こういった“ちょうどいいバランス”って、実はかなり難しいこと。それを自然に感じさせてくれるのがSLAPPYなんです。
2. 初心者からプロまで安心の操作性
インディやACEと比べても、クセが少なくて扱いやすいというのがSLAPPYの強み。反応が速すぎず、遅すぎず、自分の身体の動きにしっかりついてきてくれるフィーリングです。
スケート始めたての人が「トラック何選べばいいか分からない…」って時にも、SLAPPYなら間違いない選択肢になります。
3. モデルバリエーションが豊富
SLAPPYは見た目はシンプルでも、内部構造や細かい設計の違いで複数のモデルを展開しています。たとえば:
- 軽さ重視 ⇒ HOLLOWシリーズ
- グラインド重視 ⇒ INVERTEDシリーズ
- コスパ重視 ⇒ CLASSICシリーズ
自分の滑り方や好みに合わせて、ベストな1台が選べるのが嬉しいですね。
4. カスタマイズ性の高さ
高さが統一されている分、ウィールやライザー、ブッシュなどで自在に調整できるのもSLAPPYの特徴。ブッシュを替えるだけで乗り味がガラッと変わるので、自分だけのセッティングを楽しむことができます。
ライザーを入れてウィールバイトを防いだり、柔らかめブッシュでクイックな動きを強調したりと、セッティングの自由度が高いのもポイントです。
5. 高いコストパフォーマンス
INDEPENDENTやTHUNDERなどと比べても、SLAPPYは価格帯が1,000〜2,000円ほど安いことが多いです。にもかかわらず、機能や設計は非常に高レベル。
特に長持ちするハンガー設計と削れにくい構造のおかげで、買い替え頻度も少なめ=結果的にお得というメリットもあります。
「高性能なのに手が届きやすい」という意味で、本気のスケーターも納得のコスパだと感じています。
よくある質問(Q&A)
Q1. SLAPPYのトラックって初心者でも使えますか?
はい、むしろ初心者にこそおすすめしたいトラックです。反応が良すぎるという意見もありますが、ブッシュの締め具合で調整すれば安定した動きになります。クセが少ないので、滑りの基礎をしっかり身につけたい人にも向いています。
Q2. INVERTED KINGPINってなにがいいの?
INVERTED KINGPIN(逆さキングピン)は、グラインド時にキングピンが引っかかるのを防ぐ構造です。特にスミスグラインドやフィーブル系のトリックで、「カツッ」と当たって転ぶ…という経験がある人にとってはかなり助かる機能です。
Q3. どのモデルを選べばいいか迷います。
軽さを重視したいなら「HOLLOW」系、グラインド性能を求めるなら「INVERTED」系、まずは試してみたいなら「CLASSIC」がおすすめです。迷ったらINVERTED POLISHEDがバランス良くて人気ですよ。
Q4. SLAPPYは軽いって聞くけど、実際どうなの?
HOLLOWシリーズは確かに軽いです。20g程度の違いですが、跳び系や回し系のトリックではその差が効いてきます。軽さを感じながらもしっかりした安定感があるので、個人的には「ちょうどいい軽さ」って印象です。
Q5. どこで買うのが一番安心ですか?
国内正規代理店のあるショップ(STLESSやインスタント)がおすすめです。在庫があるうちに買わないとすぐ売り切れることも多いので、見つけたら即チェック!楽天やYahoo!でもポイントがついてお得に買えることがあります。
まとめ
今回は、話題のスケートトラックブランド「SLAPPY TRUCKS」について、特徴・種類・使用感・他ブランドとの比較など、スケーター目線で詳しく紹介してきました。
あらためて、SLAPPY TRUCKSの魅力をまとめると:
- 反応が良くて曲がりやすいのに安定感あり
- グラインド中のキングピンの引っかかりが極小
- 中空構造で軽量モデルも選べる
- パーク・ストリートどちらでも使える万能型
- 価格も良心的でコスパが高い
とくに、スラッピースミスやフィーブル系を多用する人には、ぜひ試してみてほしいトラックです。INDEPENDENTやACEに比べてマイナーではあるけど、その分「人とはちょっと違うギアを使いたい」っていうスケーターにも刺さると思います。
僕自身も使ってみて「おお、これはアリだな」と感じたトラック。クセが少なくて、調整次第でどんな滑りにも対応できる柔軟さがあります。
これからスケートを始める人、次のステップに進みたい中級者、または長年滑ってるけど新しいトラックを探しているベテランスケーターにも、自信をもっておすすめできる一本です。
ぜひ、ショップで見かけたら手にとってみてください。売り切れてることも多いので、気になるなら早めにチェックするのが吉です!
以上、スケーター好太郎でした。この記事があなたのトラック選びの参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!